TAP ON HIGH

 このシングル盤が発売された1979年頃はまさにディスコブーム!そんなわけで、どこのタップスタジオでも、ディスコのビートに合わせた練習曲があったりした時代でした。(Mジャクソンのスリラーでタップを踏んだりしてましたね。)このレコードも、FM放送のBGMに流れていそうな軽いディスコミュージックなのですが、タップの音が挿入されています。踊っているのがなんと中川三郎先生でございます。三郎先生といえば日本のタップ界の創世記をつくった一人でございます。中川先生については乗越たかお氏の著書「ダンシングオールライフ」を読んでいただくとして、僕が驚いたのは20数年前ですら、すでに60代ぐらいでいらした中川先生が、こんなモダンなレコードを作ったという事です。どうやらこのディスコに合わせたタップを先生は「CHIC]シックと名付けています。以下ジャケットの解説文から「今更の感もあろうが、タップダンスといわれる1930年代のダンスメソッドをディスコに混和させてタップの感動をよみがえらせ、もっともNOWなディスコのニューディメンションとしてタップシックをあえて発表することにした。(中略)ここにタップシックのシリーズPart1を公開し、伏せて、ディスコ、ファン大方の共鳴をえるならば、と願う次第である。中川三郎」。たぶん共鳴は得られずPart2はなかったのでしょうが、とにかく時代を感じる感性はスゴイと思います。考えてみれば中川先生はタップに限らず、社交ダンスの教室を日本中に広めた方なので、ダンスの流行にはいつも敏感でいたにちがいありません。内要は4分以上ある曲に8小節のタップが3〜4回入るだけですが、気持ちよくハマっています。ディスコサウンドだからなのか、タップの音にちょっとエフェクトがかかってる感じです。(音的にはサトウ無線のCMで豹がタップを踏んでるあの音みたいな感じです。)はたして、自分が年をとった時、新しいものを受け入れるだけの柔軟な感性を持っていられるのだろうか?

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