JOHNSON SMITH&COMPANY

 『JOHNSON SMITH & COMPANY』という会社が出版した初心者用の教則本です。縦19.5BX横13.5Bの小さな本で、120ページ以上あるうち後ろ半分は広告である(笑)。その広告の内容もくだらない物ばかり。少年マガジンとかの裏表紙に載ってる「背がのびる」とか「シーモンキー」みたいなうさん臭いノベルティーグッツの類いです。つまりこの会社は、そう言う通販の会社で、この本も通販の商品として売られていた物と察します。この本が出版された1935年といえば、アステア&ロジャース、ルビーキーラ−、シャーリーテンプルなどのミュージカル映画でタップが一般的に受け入れられてた時代である。そのタップのマニュアル本を売って儲けようと企んだのだろう。

 さて、タップに限らず、ダンスを書物化するのは大変困難である。見せればすぐ済む事も、言葉で説明すると、とてもまどろっこしくなってしまう。この本はイラストを多用しているのが特徴です。横からみた足の図が、説明文の横に添えられています。リズムは音符で表してあります。右下の図は前から見た足のポジションを示しています。この足のイラストと説明文のセクションが14ページ続き、次のセクションに入ると、こんどは全身の女性のイラストになります。

 なぜかこの女性はビキニでタップをしています。それも股上の深いショーツと、ハチ女のようなブラジャーで踊ってます。けしてセンスがよいとは思えません。足の動きを見せる為に、短かい丈の物を着用てるのは分かるとして、なんでブラジャーなんでしょう?上半身を露出する意味があるのでしょうか?1935年頃のアメリカのタップスタジオでは、みんなブラで練習していたのでしょうか?イラストの女性はどう見てもスタイルが良くありません。イラストなんだから、なんでもっとスタイルを良く描かなかったのでしょう?同じイラストのなかでデブになったり痩せたりぜんぜん統一感がありません。この下手うまな図が20ページも続きます。


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