We Do Sing Too

 めずらしいニコラスブラザースのCDです。僕はアメリカの中古レコード屋で、このオリジナルレコードを見つけたことがありました。当時たしか30ドルぐらいして、学生だった僕はムダずかいできず、買えませんでした。帰国後、しばらくして、アメリカの知人から「ニコラスブラザースのCDを送って欲しい!」と連絡がありました。アメリカでは手に入らないというのです。僕はその知人の連絡があるまで、このレコードが日本だけでCD化されて発売されている事を知らなかったからピックリでした。もっとも日本は、めずらしいジャズのレコードを再発売することで、世界中のコレクターの間で知られているが、こんなキワモノまで発売されていたとは意外でした。このCDのはっきりした発売日が記されていませんが、1989年のようです。その年は、グレゴリーハインズが映画「TAP」を公開した年なので、その辺を当て込んでの再発売だったようです。中の岩浪洋三氏のライナーを読んでいると、そんな感じがします。タイトルの[We do sing too]「我々は歌も唄うんだよ」というように、シンガーとしてのアルバムであり、12曲中タップは[S'wonderful]の間奏でちょっとだけしか踏んでいない。 やっぱり物足りない気もするが、ボーカルのレコードとして聞けば楽しめます。弟のフェイヤードは歌い方がサミーデイビスJr.に似ていてます。軽快にスイングする「Lady Be Good][I Can't Give You Anyting But Love]から、[Close Your Eyes][Autumn Leaves]のようなバラードのみならず、このレコードが発売された頃流行っていたロックンロールまで、シャウトして歌ちゃってます。時代に対応してゆこうとする二人の努力がこのCDの中にあるような気がしました。

(発売元/日本フォノグラム株式会社、EJD-1032)

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