TAP DANCING MUSIC

 1954年頃Dot Recordsから発売された45回転EPレコードです。(DEP-1-1013)収録されている曲は4曲、MARGIE(top hat and cane tap),SWANEE RIVER(soft shoe),IDA(top hat and cane tap),SCHOOL DAYS(waltz clog)。ピアノソロで、軽くリズムをきざむドラムが入っています。演奏スタイルはラグタイムで、一曲大体2〜3コーラスで、途中でストップタイムが入たりします。

 演奏者のJohnny Maddoxはラグタイム・ピアニストとして知られていたようで、ここの博物館では他に[TAP DANCE RHYTHMS]という同じDotレーベルから出ているLPレコードがあります。それよりも2年前に発売になったこちらのレコードジャケットの裏に、彼のプロフィールが載っていました。

『ジョニーはテネシー州のガラティン(Gallatin)生まれで、3才の頃からピアノをひき始める。数年前から地元のダンススタジオ「THE BOYERS' School Of Dancing」でピアノをひき、発表会などでも演奏をする。ジョニーはMiss Elizabeth Boyersの為にタップの曲をアレンジして、のちにそれらはレコーディングされました。彼の最初のレコードは「PEGGY O'NEIL」でMiss Boyersは何枚もこのレコードをすり減るまで使ったそうです。Boyersさんは20年以上のキャリアをもつダンス・インストラクターで彼女いわく「以前はどこのスタジオもミュージシャンを雇っていたのですが、そういう時代は終り、今ではどこもレコードに頼るしかないのです。だけどタップダンスに合うレコードを探すのはとても大変で。ジョニのレコードはベストです!」と言う。4才から正式にレッスンを受け始め、5才で最初のリサイタルに出演、彼は数年間Gallatin Orchestraのメンバーとして演奏し、1950年5月、DOT Recordsと契約。DOTでの最初のレコードは「CRAZY BONE RAG」と「ST.LOUIS TICKLE」のカップリングシングル盤でした。このレコードが発売された頃、彼は地元GALLATINのRandy's Record shopに勤めていました。彼のレコードを作るアイディアはオーナーのRANDY WOODの助言によるものでした。そのレコードはDOTレーベルの初期の頃の一枚で、彼の成功のきざしを見せていました。ジョニーのラグタイムスタイルはとても好評で、多くのジュークボックスでかけられています。」とざっとこんな感じのプロフィールです。

プロフィールにあるように、彼のスタイルはラグタイムで、どちらかというとその世界で名前が通っているようです。「TAP DANCE RHYTHMS」のレコードを聞いた時は、ただのラグタイムピアノのレコードでしかないような印象を受けましたが、このプロフィールを見ると、ダンススタジオの先生とタップダンスの為のアレンジを考えるという経歴があるので、そこからタップダンス用のレコード作るというアイディアが生まれたのでしょう。だいたいどの曲も、ズッチャッズッチャッ...というストライド奏法のゆるいテンポで、舞台用の演奏というよりは、スタジオのレッスン用という感じの音楽です。

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