ABOUT TAP

 1985年に製作された27分のドキュメンタリ−です。3人のタップマスター、ジミ−・スライド、チャック・グリーン、スティーブ・コンドスたちのインタビューとパフォーマンスを見る事ができます。

 アメリカのPBSで放映した時に知人がビデオ録画してくれたのを見たのが最初で、タップの情報に飢えていた当時の自分には、とても衝撃的なドキュメンタリーでした。今回この市販ビデオを購入して、ひさしぶりに見ましたが、新ためて編集が素晴らしいことに気付きました。3人のマスターによるタップについての語りとパフォーマンスが交互に折り重なり、ムダなところがなく、とてもスムーズに流れてゆきます。ジミー、スティープ、チャックという、まったくスタイルの違う3人の個性をちゃんと打ち出していると同時に、人生をタップに費やしてきた共通の生きざまみたいなものも伝わってきます。またこのドキュメンタリーを見ていると<踊りが単にテクニックだけじゃなくて、人間的に魅力がなくてはダメだ>ということがよくわかる。さりげなく語られる彼らの言葉がすべて名言で、自分の中にすべて教訓として残っています。最後リハーサルルームで3人がセッションの後、抱き合うシーンは感動的でした。監督George T.Nierenberg / GTN Production.

 最初にグレゴリー・ハインズが、アポロシアターの非常階段口に登場し、子供の頃そこでよくサンドマン・シムズにステップを教わった思い出話しから始まる。またテディ・ヘイルからステップを盗もうとして、2回目のショーを見たら、1回目とまったく違うステップで、3回目のショーの途中で、彼はインプロしているのだと気付き、テディのようになりたかったというエピソード。目をつむってマスターたちのステップの音を聞くだけで誰だかわかるぐらい、みんなそれぞれ独自のスタイルをもっていることを語って、このフィルムのイントロダクションを締めくくっている。

 「僕はフレッド・アステアや他の素晴らしいダンサーみたいに上半身は使わない。膝から下に集中しているんだ。」「<プパティ>を<プティ>とアクセントを変えるとまた新しい発想につながるんだ。まるで作曲しているみたいに。もう最高の気分さ」「一番大事なのはフィーリング.....グルーヴ感だよ」「ルイ・アームストロングにもディジー・ガレスピーにも、ブラスセクションにも、フルートにもなれるよ。ぜんぶステップで表現できるんだ」と熱く語るスティーブ・コンドスはダンサーというよりミュージシャンである。

「スウィングは中から湧き出てくるんだ!自分の中にあるものだと信じている。ミュージシャンにはかかせないところだが、ダンスになるとそれにバランスや動きが関係してくる、でもやっぱりスウィングしなけりゃダメなんだ」「大切なのは自分で何をやっているのか理解している感覚と、それを理解してくれるお客さんから返ってくるものだ。それで両方ともスウィングした時は、そりゃもう......(指でグーのサイン!)」けして押し付けがましくなく、さりげなくステージをスライドするジミー・スライドのパフォーマンスは実に心地よい。

 「タップダンサーはストーリーを語らなければ!ストーリーテラーになることなんだ。ダンスで語るんだ。パーソナリティーをみせてね....」チャック・グリーンほどパーソナリティが何かを理解するのに最適なサンプルはない。身体からにじみでてくるようである。「なにかを語るんだよ、わかるかい?知的にパーソナリティを出して、見てる人が自分が踊ってるように想像させるんだよ。」

 このビデオはDirect Cinema Limitedという会社から販売されています。(日本語字幕はありません)

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